選挙カー！ | 東久留米、下赤塚、和光市・国立市 塾・個別指導はTOCO

その昔、坂口安吾という無頼派の小説家が選挙についての短い随筆を書いていました。

「二人の候補がいる。一人はいたって大人しい。
かたや一人は自分の名前を連呼すること甚だしく、この世の平和が奪われたようである。
こんな煩い奴には当選させたくない。
産まれてからこのかた一度も選挙には行ったことがなかったが、今回ばかりは行ってやる」

そんな出だしでした。
さて、選挙当日、投票所へ行ってみると、

「なんだ、この人、人、人の群れは。
下駄を脱ぐ場所も無いではないか。
めまいがする。
ひきかえそうか。
しかし、ここまで来たんだ、投票しよう」

決死の覚悟で投票所へ乗り込み、物静かな候補者の名前を書いて投票します。

そして落ちは、
「当選したのは静かな奴だった。
あのごった返した投票所にいた人々は煩いやつに反旗を翻していたのである。
自分までがでばる必要はなかったのである。
かくして、人民とは賢いことを知った」

そんな内容だったと思います。

何事もほどほどが良いんですね。

駅前にある国立校から、書いています（笑）

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