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「鍛錬」―宮本武蔵の五輪書を読み解く

2026.5.21

江東区・北砂 個別指導学院TOCO西大島校 石戸です。Vol.24

 

「鍛錬(たんれん)」とは、「鍛練(たんれん)」とも書きますが、もともと金属を熱して生まれた言葉で、現在では身体や精神、技量を厳しく磨き上げることを意味しています。ですから、私個人としては、糸偏の「練」よりも金偏の「錬」の方を好んで使っています。(練習という意味では、間違っていないのでしょうが)

今回は、この「鍛練」ということについて、様々なエピソードや古くからの教え、現代科学的なアプローチを含めて、その本質を分かりやすく整理してみます。

漢字の由来からすれば「鍛」とは、金属を打ちたたくことからできたようです。そして「練」は、生糸を煮て柔らかくし、不純物を取り除いて上質なものにするということです。

どちらの漢字も「手を加えて、より質の高いものに仕上げる」という意味を持っています。

歴史をみても、厳しいルーティンを毎日続けた人や基礎基本の圧倒的な反復で成功した人は           芸術家のパブロ・ピカソ、アスリートのイチロー、歴史上の師弟・千利休と古田織部などでしょうか。

さて、剣豪であった宮本武蔵の著書『五輪書』には、「千日(3年)の稽古をもって鍛となし、万日(30年)の稽古をもって練となす」とあります。

30年とまではいかなくても10年間磨き上げたらかなりの力になります。                  3年とは、ちょうど小学校高学年・中学校・高校の時間でもありますね。中高大をあわせると、ちょうど10年。

私の教え子は、3歳からピアノを習いはじめ、ピアノのコンクールで先日(33歳頃)、世界1位になりました。今は、欧州に住んで音楽活動を世界中でやっています。

誰しも3歳に戻ることはできないまでも、また世界1になれないまでも、たった今からスタートを切れば、300日・3000日は鍛えられます。

300日は時間に換算するとたった7200時間。その中で、すべてを習い事や学習に充てられません。1日に1つの英単語しか覚えようとしないのであれば、年間でたった300個。漢字も300個。

1日に〇時間、1週間に〇個、1か月に〇ページなど、具体的に目標と計画をたてることが重要です。漠然としていては、体も脳も鍛えられません。

単なる“練習”、“訓練”、“修練”、“修行”ともニュアンスが違い、熱いうちに厳しく叩いてもらって、心身も技能も強く立派に鍛えあげることこそが『鍛練』であり『鍛錬』です。

鉄などの金属を何度も叩いて強靭な刀や工具を作るには、熱く熱した時です。その後に、適切に冷やす(熱処理する)ことによって金属は圧倒的に強くなります。

金属を厚くする最大の理由は、叩いて形を変えやすくするため(一時的に柔らかくするため)です。もしも、冷たいままの鉄を力任せに叩くと、最悪の場合はパキッと割れてしまいます。

叩くことで金属が強くなる科学的な根拠は以下の3つです。

  • 結晶の微細化をする(内部の傷や隙間をつぶすこと)
  • メタルフローを起こす(鍛流線が生まれること)
  • 再結晶(リラックス)状態から最も重要な仕上げの「熱処理」で真の強さにする

私は、指導者(師)について、一面では「刀鍛冶職人」のイメージももっています。                 意欲を引き出し、熱くさせる(本気度をあげる)→柔らかいうちに叩く(本当に叩いてはいけません。本気の指導をする、ということです。)→不純物等を取り除き、現在の全神経をそこに向かわしめ、自らを強く鍛え上げさせるよう支援する人。

私は、(保護者のご理解・ご協力をいただきながら)必ず、どの生徒も一人も残らず「鍛練・鍛錬」がなされ、名刀に仕上げられると確信しています。

TOCOの西大島校に勤めてから、感心したことがいくつもあります。                     手前味噌ですが、アンケートで「石戸先生の授業は楽しくてわかりやすい」との言葉が少なくありませんでした。  そうした生徒の中でも、ある一人の生徒のお母様は、ご自分のお子さんの“結果”ばかりを突いていました。     ぜひ、“取り組んでいる姿”を誉めてほしい、と依頼したところ、その生徒は、以前よりも意欲的に学習するようになり急速に成績も上がってきています。

ある2人の高校生は、(現在はいませんが)講師の発言からやる気が失われそうになりました。私たちが話をよく聞き、熱心に具体的な進路相談をし、励ましを続け、プロ講師(あるいはプロ級の講師)を充てたところ、保護者からの協力もあいまって、今まで以上に“本気”を取り戻し、TOCOに通塾し始めました。                   その後、たびたび自習に来てくれるようにもなり、「ありがとうございました。だんだん分かるようになってきました。」と2人の笑顔が増え、成績も上がりつつあります。

ある子は、御両親との約束で、中間テストや期末テストが始まる2週間前には、ついつい触れてしまうスマホを自ら預け、2週間だけは完全に全神経を学習に注ぐというのです。(先日のアンケートでは、1日にスマホでゲームや動画を視聴する時間は、1日平均3時間から6時間という子が大勢いました。)                   当然のこととして、学校に提出する課題や塾から出された宿題くらいしかやっていない、いやいややっているのでは当然良い結果は出ません。

「習慣」とは、「意志」の問題であり、「環境」をどのように作り上げるかです。                TOCOでは、お子さんにとっての最適な環境(人との縁)を整え、一緒に鍛錬しぬいてあげたいと思う今日この頃です。

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