国語が得意になる読書法
こんにちは、個別指導学院 TOCO 和光校、講師です。
先日、国語が苦手な生徒さんから「どうしたら国語が得意になりますか?」という質問を受けました。まず第一前提、国語は他科目と比べ、特に「結果がすぐに結びつかない」地道な対策が必要な科目です。
ではそんな中でも、地道でかつ最適だと多くの塾講師の方が口を揃えていうのは、「本を読むこと」だと思います。私もこの意見に大賛成です。
しかし、「本を読む」だけでは「国語は得意になる」ということは安易には言えないと考えています。
そのため今回は、本好きで国語が比較的得意な私が、実際に国語力に繋がった「読書方法」を2つご紹介します。まず私が多くの生徒さんにおすすめしているのが、「読書日記」をつけることです。
普段、私たちは自分が何かから得たことを書き出し、習慣化することはほとんどないと思います。これが、単に「日記」だったらもう少し簡単になると思うのですが、本となると、文庫本の場合は「登場人物に対する感情や考察」、新書や文芸書となるとその「章ごとに得た知見、筆者に対する共感や反感や疑問」などが出てくるため、「客観的視点」「文章力」を持つことが必要となり、難しいのが現実です。しかし、1つの本に対する「文章力」を持ち「客観的視点」で日記を書くことが、「作文問題」や「記述問題」にかなり生きてきます。実際に、私も3歳から10歳まで母と「本の交換日記」を行なっていました。当初は、弟が生まれ、私の寂しさを紛らわせようと母が始めてくれたのがきっかけでした。3歳の私は、「とにかく絵本を読めば、弟よりも母に構ってもらえる」という、今考えると母子分離不安の症状に近い考えですが、その気持ち一心で、提案を受け入れたのを鮮明に覚えています。
母が図書館司書の資格を持っていることもあり、3歳の時は母が知識を存分に活かして選んでくれた絵本を読み、必死に母の気を引くために、拙い日本語で感想を数行書くことからスタートしました。小学校に上がるぐらいから「小説」「新書」や「漫画」を自分で選んで、ノート1〜2ページの-感想をスラスラ書けるようになりました。3歳という言葉を覚えてまもない時期から、習慣化し、かつ書いた後、日本語がおかしい部分を母が指摘してくれると言うスタイルがあったため、自分に少し自信が付く程の「国語力」に繋がったのだと思います。
小学生までは、絵本の中に時々出てくる、言葉や漢字が分からなかった際、弟の世話が大変な中で、母が意味や読み方を教えてくれたため、「読めないこと」が嬉しくて、夢中で母に聞きに行っているような状況でした。しかし、小学生になると、それが出来なくなりました。
保護者の方には、共感してもらえると思うのですが、2〜3歳の子は、言葉もわかるようになり、かつ歩けるようになったため行動範囲が広がり、最初の一般的に「手のかかる時期」です。その時期に入った活発な弟に手を焼く、母の姿を目の当たりにすると、とても前のように嬉しそうに、聞けるような状況ではありませんでした。しかし、今まではすぐに分からない言葉や漢字をすぐに解決できたのに、それが出来なくなると、習慣化というのはある意味恐ろしいもので、気持ち悪くなってしまいました。
そこで、自主的に「辞書を引きながら、本を読む」ようになりました。これが2つ目にお勧めの方法です。実践すると、母に何回も聞きにいくよりも効率が良く、本を読むスピードも上がりました。それだけでなく、このスタイルが確立した小学4年生で、ふと「言葉との出会い」を感じることができるようになりました。このタイミングが、私の中で「本を読む=母に構ってもらえる」が「本を読む=言葉との出会い」に変わった瞬間でした。10歳で交換日記を辞めたのも、習い事との兼ね合いもあったのですが、これが1番の要因で、私から「お母さん、もう私大丈夫だよ」と伝え、交換日記は終わりを迎えました。この交換日記があったからこそ、私自身の国語力に大変生きていると自負できます。埼玉県の中三生の多くが苦労する、北辰テストの国語の作文も、現役時代常に満点をキープすることができ、高校時代には読書感想文コンクールで賞を頂くことができました。また、国語の記述問題も苦に感じることが、少なかったように感じます。
このやり方は、地道でめんどくさい方もいると思います。しかし上記にも記述した通り、国語は「地道」が結果に結びつく科目です。もちろん解き方において、コツは存在します。しかし、「読解力」や「文章力」をコツでカバーできたら、全員東大に行けてしまいますよね。これを始める年齢も遅かれ早かれ、関係ないと思います。そのため、担当してる生徒さんには、解き方のコツをお伝えしながらも「簡単なものでいいから読書日記をつけると国語力がより身についてくるよ」とお伝えしています。実際に、本を読む習慣が付き、感想を私に話してくれると言う形を授業の最初に行っている生徒さんは、今年度の夏以降からかなり「国語」そのものが得意になって居ます。日記が難しい方は、スマートフォンのメモ機能を使って数行書いてみたり、上記の生徒さんのように口頭で行ってみるのも1つの手だと思います。私も現在母との会話の半分以上が「互いの読んだ、読んでいる本の感想、内容」だったりします。考えれば、無意識にまだ「交換日記」口頭ver.を行い続けているのかもしれません。
また、小学4年生以降、読書が大好きなため、現在も月5〜6冊読みますが、必ず電子辞書(自宅)かスマートフォン(外出先)を片手に、調べながら読み進め、その都度「言葉との出会い」の楽しさを噛み締めながら読んでいます。それもあってか、国語の授業中ではよく無意識に「言葉との出会い」だよと生徒さんに口癖のように言っているようです。また、「言葉との出会い」を体感してもらうために行ってもらっている事があります。例えば、小説問題では、知らない単語があると蛍光ペン等ですぐ線を引いてもらい、調べる癖を生徒さんに付けてもらうことです。調べ終わった後は、その単語を使って、1文作ってもらうまでがセットです。単語の意味を知っていても、それを人に説明できたり、使いこなせなければ「語彙力」には繋がりません。長くなりましたが、「語彙力」は物事の視野も広がる為、読書を通して「言葉と出会い」、「語彙力」の向上にも繋げてほしいと思いながら、現在大学生講師として授業を行なっています。本ブログが読書について、少しでも考える誰かのきっかけとなると嬉しいです。
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